この前来院された患者さんから「先生はヘビースモーカー」なんですか?と聞かれました。
というのも、鍼灸院に入ると煙の匂いがしたからだそうです。
ちなみに、私はたばこを吸いません。
その患者さんはお灸の匂いをたばこの匂いと勘違いされていたんですね。
特にその日はお灸を使って治療する患者さんが多かったので、匂いが部屋の中に残っていたのだと思います。慣れると匂いの違いも判るのですが、初めてお灸を見た方にとってはわかりにくいですね。
実はお灸、昔は多くの家庭に常備されており、何かあるとお灸を使っていたのです。常備薬みたいなものですね。
ですが、今は家庭に常備してあるところは少なくなりました。なぜなら、けむりが出るからなんです。昔の家は木造建築で煙が出てもそれほど部屋の内装にダメージがなかったのですが、今の家でお灸を使うと白い部分から色が変色していってしまいます。
それを嫌がる人が多くなったので、家庭でのお灸は少なくなりました。
ただ、今は煙のでないお灸も発売されていますので、お灸を家で使ってみたい方はそちらを使ってみるのもいいと思います。
本格的なお灸を行う鍼灸院は減ってきていますが、上野鍼灸院はお灸治療をしつづけますよ。
内装がけむり色になっても(笑)